夫が住宅ローンを支払いながら、妻が住み続ける場合には、以下のリスクがあります。
夫側のリスク
- ①銀行に、住宅ローンの一括弁済を請求される場合がある。
- ②新しく家を買う場合に、住宅ローンを組むことが出来ない。(2重の住宅ローンになるため)
- ③家計の収支のバランスが悪くなる可能性が高い。
- ④上記①~③の状況になり、不動産売却を考えた場合に、妻が退去してくれないことがある。
妻側のリスク
- ①夫に、退去を要求される。
- ②夫側のリスク①~③により、夫が住宅ローンの返済困難な状況に陥り「不動産売却をする」と言い出す。もしくは「不動産競売」などにより、退去しなければならないことになる。
- ③妻が再婚したことによって、退去を迫られる。(夫に「もう面倒は見ない」と言われる)
離婚当初は、将来のことが現実ではないため「妻に無償で貸す」ことを約束をされる方も多いとは思います。
ただし、お互いの再婚や生活環境の変化などにより、いつまでも、離婚当時の心境が続くとは考えられません。
やはり、離婚すれば他人なのですから、契約書や同意書の作成は必要でしょう。
また離婚の場合には、通常の賃貸契約とは異なり、リスク回避の内容が大きく異なります。
プロに頼み、キッチリした契約書を作成してすることを、おススメいたします。
司法書士法人ヤマトでは、離婚に関する問題を多くお受けいたしております。ご安心してお問合せ下さいませ。